こすめとおとな


大人になったら買いたかった化粧品があった。
それは大体資生堂のものだった。
或いは、資生堂系列のアユーラ。
昔のアユーラはパッケージデザインが飛び抜けて素敵だった。
今はフレグランスなどにその面影を見る事が出来る位だけれど。
生命の息吹を感じさせる、蕾をあしらったデザイン。
リップグロスもマニキュアも、どれもうっとりしながら眺めていた。
その時はまだ自分が、化粧品に対して割けるお金があまり無かった。
大人になったら買いたいな、と思っていたらリニューアル。
今の生命樹モチーフも嫌いではない、ないけれど。
あの、何系とカテゴライズし難い美しいパッケージ。
あれを知っているから、どうしても比べてしまう。
 
資生堂は、デザインもそうだけれど主にブランドに対して。
ピエヌプラウディア、ディグニータ、ナチュラルズ。
フリーソウルピカデリーも。
花椿クラブの感謝品なども、そう。
パッケージデザインはもとより、品質がとても良かった。
ナチュラルズのオイルは未だに代替品が見つからない。
(オイルだけは何度かリピートしていた)
「メイク魂に火をつけろ」
この言葉で衝撃的なデビューを果たしたピエヌ
この言葉を、資生堂自身が思い出して欲しい。
切に願う。
 
フレグランスも昔みたいに力を入れてくれてもいいのよ・・・