ばらのおまつり


ここ数年の恒例になっている、前橋敷島ばら園まつりに行って来た。
太っ腹に入場無料、更にまつり期間中はばら苗の即売会もあるので毎年盛況。
混雑を避けて平日の午前中に行っても、既に駐車場は満車と言う盛況ぶり。
少し待って何とか駐車して、いざばら園へ。
今回は、AE-1(父のフィルムカメラ)とE-PL1sとiPhone持参で。

今年は、5月中旬から急に気温が上がったせいかピークが早めのもよう。
毎週、ばら園に行って動画を撮影して状況をアップしてくれているサイトがあって
そのサイトの管理人さんも「今年はピークが早いかも」的な事を仰っていた。

それでも晴天の下で見るばらは、生気に満ち満ちていて本当にきれい。
ばら園中に本物のばらの香りが漂っていて更に多幸感を誘う。

そして毎年、きちんとばらの名前を控えて撮ろう、と思うのだけどもつい忘れる。
これは解る、「ノスタルジー」と言う品種。一番好きな品種。

こんな感じで、外に向かっての色のグラデーションが本当に綺麗。
 
フィルムカメラの方は、色々あってフィルムをダメにしてしまったので確認出来ず。
もっと勉強してリベンジしたい所。
 
折角前橋まで来たので、と言う事で

群馬県庁の展望ルームにも行ってみた。
ここから見る群馬の景色が大好きなので。
県庁としては日本一の高さ、と言う事で周りに障害物が無いのでぐるっと見渡せる。
関東平野が緩やかに山になっていく所が見られて綺麗なのですよ。

魂が吸い込まれてしまいそうな美しさ・・・ 
 
その後は、けやきウォーク(SC)に寄ったり高崎に寄ったりとぶらっと。
前から薄々と気付いてはいたけど、自分がどういう写真が好きで撮りたいか、と言う事が
今回のばら園まつりでちゃんと解った気がする。
もっと腕を上げたいなぁ。

まざりあう


黄昏が好きだ
長い冬が終わって日が伸びて、魔法がかかる時間が伸びる頃
オレンジやピンクや水色が混ざり合う不思議
黄昏は一日の終わりを告げる最後の色合いだけれども
不思議とからっと明るい、晴れ晴れとした寂しさがある気がする

朝焼けも好き、空の色合いに暖色が混ざるのが好きなのかも知れない
ただ、朝焼けには強い意志を感じる
一種の荘厳さと言うか、黄昏に感じるような優しさが余り無い
寂しさと優しさは表裏一体なんだろうか
そして私は多分この、もしかしたら表裏一体の感情にとても惹かれるんだろう
歌声も、限界まで寂しさを湛えつつもそれに支配されない声が好きだ
自分に酔ってしまわない、けれども寂しさはどこかで抱えている
何かが滴る声が好きだ

ししとはむ

今日は休日。

昨晩、違う用事を母に誘われていて、今朝はいつもより少し早く起きていた。

部屋で身支度をしていたら、母が不意に部屋にやって来て

「予定変更して、野球観に行かない?」と言って来たので勿論それに乗って来た。

西武ドームでの西武‐日ハム戦である。

母が西武の岸投手がお気に入りで、今日先発だから!との事らしい。

西武ドームは私も数年単位でご無沙汰なのでうきうきと。

 

父方の親戚が西武の国の人達なので、幼い頃から馴染みはあるライオンズ。

まだ西武球場の頃にも観に行ったりしていたし。

今でも、ドームのような、屋外球場のような、不思議な雰囲気でとても好き。

気候が中々厳しい事は知っているので、少し厚めの上着を着て行った。

けどそれでも厳しかった・・・狭山颪半端ない・・・

周りの人は慣れてる方ばかりのようで、装備が違っていた。流石。

 

試合の方は、私は元々ヤクルトファンなので中立派として観戦。

どちらの選手が活躍or凡退しても一喜一憂。

どちらも点を取ったり取られたりのシーソーゲーム。

それでもやっぱりホームは凄いですね、ファンが。

私たちは1塁側、ビジター席で観戦していたのですがあちこちに西武ファン。

そして点が入る度にものすごい勢いで舞うライオンズフラッグ。

圧巻でした。

この応援スタイルが客観的に見られた、と言う点で1塁側で観て良かったな、と。

神宮の傘も、レフトスタンドから見たら似た感じなんだろうか・・・

明日はこどもの日で日曜日、と言う事でオードリー春日氏プロデュースデイらしい。

そっちも観て見たかったけど、ちょっと残念。

 

でも、いつも行っている神宮球場とはやはり色々違っていて楽しかった。

やっぱり生で観る野球はいいなあ。

 

あらしとゆうなぎ、むねのなかの

こういう時に思い出す、昔読んだ小説に出て来る人物の述懐。

「人格は輪ゴムみたいなもんだ。長所が伸びればその分何処かに無理が来る」

人の精神状態も同じだと思う。

とても良い事で精神の輪ゴムが伸びたら、その分違う所に無理が来るのだ。

言い訳めいてしまうけど、私が大抵そうである。

楽しかった事があると、その後にずどーんと訳も無くこころが荒れる。

嵐のように荒れた後、凪が来る。

この動静も、中々慣れない。

ずっと激しく動いていたものが急に止まるのだから。

深い水の中で、まるくなって沈んでいく感じ。

光の透過、薄青から群青のグラデーションをひたすら沈む。

それでも、いつまでも凪いでもいられない。

少しずつ、手でも足でも、そろそろと動かしていかねば。

そう言えば私は泳ぐのも苦手なのだった。

 

かまくらいざいざ

先日、ハイク恒例になっている横浜オフに参加して来た。

私にとって2回目の横浜オフ、今回は横浜から離れて鎌倉江の島コース。

鎌倉は兼ねてよりずっと行きたい場所だったのですっかりうきうき。

実際鎌倉を最後に訪ねたのが、6年前の9月と言うご無沙汰ぶり。

しかも、前回は1人で訪れた鎌倉を、ハイカーさん達と巡ると言う楽しみ。

 

GW期間限定の、ホリデー快速鎌倉号に乗って集合時間ジャスト位に鎌倉着。

鎌倉駅手前の北鎌倉駅、の円覚寺辺りの人ごみにどんびき。

GWの鎌倉をはっきり言って舐めていた。鎌倉も物凄い人いきれ。

それでもすぐにハイカーさん達を発見して無事に合流。

恒例の足写真を撮りつつ、お土産などを頂きつつまずは鶴岡八幡宮へ。

段葛を歩きながら、幹事さんの説明に耳を傾ける。

途中で豊島屋に寄ったり(そして私は光の速さで購入&発送依頼)。

 

八幡宮の鳥居の前で、修学旅行よろしく集合写真など。

お参りを済ませ、お稲荷さんの所で日程確認。

午後一の再集合は自由行動、との事でお昼を求めて小町通へ。

しかし、どのお店も満席かなりの時間待ち。

若宮大路へ戻って、中華でサクッと済ませる。

その後は、いがらしろみさんのジャム屋さんや蜂蜜屋さん、文房具屋さんなど

すてきなお店巡りをしつつ、食べ歩きもしつつ。

私はお昼をがっつり食べ過ぎて食べ歩き出来ず・・・痛恨のミス。

 

鎌倉駅に再集合して、江ノ電で長谷へ。

と、ここで江ノ電の混雑のすさまじさに一同どんびき。

「東京の通勤ラッシュより酷い」と言う呟きも・・・流石老舗の観光地。

ハイカーさん何人かは乗りはぐれてここで別行動に。

途中の店で麦茶を買って漸く水分補給。

この辺りから暑さにやられ始める・・・

お土産屋通りのような所の「通り抜け出来ます」表示に一同騙される。

それでも鯛焼き「なみへい」に寄ったり。

ここでもまだ私は鯛焼きを食べる余力が無くて後悔。

美味しそうだったなー、鯛焼き・・・

その後「コケーシカ」に寄る。正統派こけしから創作こけしまで、圧巻。

鎌倉は面白い店が沢山あるなぁ。

 

その後、高徳院で乗りはぐれたハイカーさん&遅れて来たハイカーさんと合流。

ここも混雑が凄かった。流石名物・・・

そして長谷寺へ。いつの間にか拝観料がsuica対応になってた・・・!

中々たくましい。そして中は相変わらず素晴らしい。

当たり前だけど良く丹精された木々や花もそうだし、眺めが凄く良かった。

 

そしてまた江ノ電に乗り、江の島まで。

海風だろうか、江の島に近付くにつれて風がかなり強くなり少し肌寒く。

それでも、江の島目指して歩く、歩く。

江の島合流のハイカーさんと一瞬合流して、その後は魚見亭目指してひたすら歩く。

途中、徒歩orエスカー、と言う分岐点では殆どのハイカーさんがエスカー一択。

朝から楽しく歩き通しでしたし。

エスカーから降りて、途中絶景ポイントに寄りつつ、魚見亭へ。

運よく全員が一堂に会せる奥座敷を案内して貰う。

そして生しらす丼も頼めた・・・!

つるっとしてて美味しかったなー。

半分は幹事殿に献上。

あちこちで話に花が咲き、楽しい時間は本当にあっと言う間だった。

魚見亭を後にして、不意にあちこちに現れた猫たちをかまいつつ江の島を出る。

そして、解散。

本当に本当に楽しい1日だった。

月並みな感想しか言えないけど、ひたすら楽しい1日だった。

ありがとうございました!

いこう

f:id:sumimaro:20130425151852j:plain

画像は関係無く、貼った感じのテスト。

滅多に書かないけど、何となく本当に何となく移行してみる気になったので。

 

そんな、まったりとした春先の休みの夕方。

西日が、家から見える山々をくっきりと照らしている。

いつも、青と薄青のグラデーションの山々が違う風に見える。

くっきりと、ブロッコリーのように緑のそれぞれが主張している。

この景色を見ると新緑の季節になったのだなぁ、としみじみ思う。

おんがくのこどもたち


泰行氏が脱退を表明して、兄弟キリンジとしてのラストライブ。
友人とプレオーダーに申し込んだら、上手い事お互い違う日が当選。
折角なので、2日間とも行って来ました。NHKホール。
 
何から書いたら良いのか・・・兎に角2日間とも熱量が凄かった。
1日目は、MCもそこそこにほぼぶっ通しで3時間半歌い通し。
(地方遠征も多かろうと言うスタッフの配慮でもあったらしく
 「あんまり喋るなって言われた」と言っていた)
そのせいか、最後の方は聴いているこちらがはらはらしてしまう程
泰行氏の声が安定していないと言うか、精魂尽き果てた声。
アンコールの「Drifter」では2回も歌詞を間違えたり。

2日目は少しMCを増やしてくれた。
相変わらずのゆるいMC。多分昨日を踏まえて休憩と言う意味もあると思う。
それでも1日目より何曲か更に増やして、4時間(!)の長丁場。
アンコール付近は「絶唱」と言うか鬼気迫る歌声だった。
2回のアンコールが終わり、館内放送が何度も流れても皆帰らない。
ずっと拍手とコールが終わらず、兄弟だけで出て来て最後の挨拶。
 
ここから雑感。
キリンジのライブは5年ぶり位になるんだけども、久々にライブを観て
ライブ中思っていた事は「嗚呼、ともだちが出来たね。良かったね」だった。
初期の曲は、冨田恵一氏によるプロデュースでとても豪華なアレンジが多かった。
「これをどうやってライブで再現するんだろう」と思う程。
そして実際、ライブだと荒削りな感じと言うか・・・
これは勿論個人の感想なのだけれど、矢張り録音の方が好きだな、と。
それが、セルフプロデュースになってバンドサウンドが強くなり。
ライブバンドとしての「キリンジ」が人見知りしなくなったと言うか。
今回のサポートメンバーも、馴染みの方々ばかりでとても息が合っていて
「僕ら音楽に愛されてる」事は素晴らしいけど孤独を伴う事でもあって
「僕ら」と言う、強引に言ってしまえば他者と線を引いていた彼らが
彼らの音楽を咀嚼し理解し、演奏する友人を得たのだなぁと思った。
 
圧巻だったのが「祈れ呪うな」から「早春」への流れ。
原発と言うものへの狂騒を皮肉に歌った後に、春の歌。
この流れで、私の中で何かが許された気がした。
 
1日目は中盤くらい、2日目はアンコールで歌った「エイリアンズ」。
今までライブで聴いて来た中で一番だった。
この歌もまた、自分たちを他者と線引いている歌だなぁそう言えば。
 
1曲目が「グッデイ・グッバイ」で、アンコールで「茜色したあの空は」。
やっぱりこのセレクトは、長年のファンとしては意味づけをしたくなる。
「喉越しの良い涙で最後のお別れ出来たらいいな」
と言うのは、あれこれと憶測を飛ばしたくなる外野へのメッセージ?
単純に、兄弟揃ってのキリンジラストライブのご挨拶?

ともあれ、皮肉な事に、泰行氏の脱退が無ければ多分私たちは
キリンジのライブに来る事すらなかったろうなぁ。
今までありがとうキリンジ
私は、貴方たちのお蔭で得難い友人が出来ましたし、
何より音楽と言う素晴らしい友人が出来ました。